卒業式は袴も振袖も式典にふさわしい着物なので、どちらを選んでも問題はありません。
袴は、明治、大正、昭和の初期まで女学生の制服として、銘仙の着物や御召などと合わせて着用されてきました。
活動的な袴スタイルは時代を超えて好まれており、現代でも女子大生の7割が袴で卒業式をしているようです。
振袖はミスの第一礼装なので、自信をもって着ることができます。
袴姿も振り袖姿も卒業式には適した装いなので、気に入った方を選ぶと良いでしょう。
袴のレンタルについて
女性には誰にも変身願望がありますが、袴にも様々な地色や模様があり、着物とのコーディネートが楽しめ、「はいからさんが通る」の時代にタイムスリップすることができます。
袴の場合は、ブーツなどと合わせても可愛いので、袴の色と着物は洋服感覚で選ぶことができます。
同系色は、おとなし系、反対色を選ぶとハンサム系になります。
晴れ着の丸昌池袋店では、豊富なデザインの中から卒業式を彩る袴を選ぶことができます。
丸昌のネットレンタルの相場は、着物が20,000円前後、女袴が10,000円前後から、着物が25,000円女袴15,000円くらいが相場です。一式をレンタルして30,000円台の予算です。
袴はもともとは通学着として普段着扱いでしたが、着物を振袖や訪問着に替えて、現在では卒業式などの準礼装として用いられるようになりました。
袴に合わせる着物は特に決まりはなく、振袖や訪問着、附下、無地、小紋などでもよく、
帯は反幅帯でよいので袴だけをレンタルして、お母さんの着物や帯を着用する人もいます。
振袖のレンタルについて
ここ数年、振袖の色は赤、黒、ピンク、紫地に古典柄が人気です。
振袖のレンタル価格は、絹ものか化繊か、手縫いかミシン仕立てかで違い、一般的な宅配レンタルの場合、安いものなら10,000万円から高いものなら100,000万円以上と、幅があります。
晴れ着の丸昌池袋店では、生地や染料、刺繍にもこだわっており、格調を重んじています。
丸昌のネット宅配レンタル価格は20,000円から30,000円台で、付属小物がすべてそろっており、全国どこでも往復送料が無料です。
成人式や卒業式などには人気があるものから予約されるので、早めに予約をおこないましょう。
振袖選びのポイント
振袖をレンタルするときに着物の色選びに迷った際には、自分の肌に合わせて選ぶと良いでしょう。
一般的には色白の肌の人には淡いパステルカラーが、健康的な肌の人には緑や紺などが似合うと言われますが、洋服感覚で自由に選べるのがレンタル着物の良さです。
日に焼けた肌に白いシャツが似合うように、アウトドア派の健康的な肌には、オフホワイトやクリームイエローに、はっきりした柄の着物も似合います。
成人式には無難な着物を選んだ人も、卒業式には冒険をするのもよいかも知れませんね。
振袖の長さについて
ミスの第一礼装は大振り袖(本振袖)で、袖丈が114㎝です。
しかし、身長や好みによって袖丈が90㎝~102㎝の中振袖や、袖丈が80㎝の小ぶり袖を用いてもよいでしょう。
中振袖や小振袖は準礼装扱いになりますが、卒業式に着るのに、何の問題もありません。
小柄な人が大振り袖を着るよりも、中振袖くらいの方がバランス的にはよいようです。
また、袴に合わすときも、小振袖にすると快活さがアピールされます。
レンタルにすると、その時々のイメージの着物を着ることができるのが利点といえます。
袴や着物をレンタルするメリットとデメリット
レンタルするメリットは、クリーニングの必要がなく、小物一式も一緒にレンタルできるので、余計な心配をせずにすむことです。
ひと昔前までは着物は財産と言われていましたが、シンプルライフが主流となった現代では、保管の手間がかからないレンタル志向になっています。
実際に、卒業式に約半数以上がレンタルしているようです。
デメリットといえば、人気の袴や着物は成人式や卒業式のかなり前から予約されるので、早めに予約しないと気にいったものをレンタルできないことです。
卒業式を洋服でする場合の正装とは
大学などの卒業式の服装に、特に決まりはありません。
最近では男性の約7割がスーツで、3割が紋付き袴と言われています。
女性の場合は、約7割が袴で、後の3割が振袖とスーツのようです。
女性が振袖よりも袴を好むのは、振袖は友人や身内の結婚式やパーティーなど着る機会があっても、袴を着る機会は卒業式くらいしかないからだそうです。
女性の場合、スーツやワンピースを選ぶ人は、おしゃれで個性的な人が多く、大勢の着物姿の中で返って目立ちます。
袴も振袖もスーツもワンピースも、すべて正装なので、着る本人が気に言ったものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
卒業式に着るものを選ぶのは、人生の節目の大事な行事のひとつです。
袴、振袖、ワンピース、スーツなどの中から自分に一番似合うものを選んで装いましょう。
今後あまり着ることもない袴姿で、学生生活の最後を締めくくるのも記念になることでしょう。